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新入社員お悩み相談所 マナー編7

エレベーターに乗る順番?

エレベーターに乗る順番?

マナー編7

エレベーターや車に乗るとき、自分はどこにいつ入る?

エレベーターや車に乗るとき、自分はどこにいつ入る?

まずはエレベーターですが、乗ろうと思っていたエレベーターにすでに人が乗っていたら、上司・先輩に先に乗ってもらい自分は最後に乗り込みます。

その際立つ位置は、新人なら操作盤の前が好ましいのですが、乗っている人が多いときは状況に合わせればいいと思いますよ。

ふんふん。じゃあ、エレベーターに人が乗っていなくて上司と先輩と私がいるシチュエーションだったら?

そのときは自分は乗り込まずエレベーターのドアを押さえて、上司・先輩に「どうぞ」と先を促します。

自分は最後に操作盤の前に立ち、上司などが降りる際は開閉ボタンを押すようにするのがスマートです。操作盤の前に立つときはなるべく壁に背中を向けるようにして、お客様や先輩上司に背中を向けないようにしましょう。

次にイラストで解説しているので、参考にしてください。

エレベーターの乗り方

エレベーターの乗り方1 エレベーターの乗り方2 エレベーターの乗り方3
【1】

自分は乗らずにエレベーターのドアを押さえて上司・先輩に乗ってもらいます。

【2】

最後に乗り込み、操作盤の前に立ちます。なるべく上司に背を向けないようにしましょう。

【3】

操作盤の前に立ったら、誰かが乗り降りする際に開閉ボタンを押すなどの操作をします。

エレベーターの乗り降りはタイミングと呼吸が大事です。

乗ろうとするタイミングが悪く上司とかち合ってしまうと、まるで押しのけて入ろうとしているようにも見えますよね。

先輩上司、お客様の動向をさりげなく探って、一歩引いた態度で乗るようにしていれば、大きな失態はないはずですよ。

エレベーターに乗るときって意外と緊張するんだよなー。けど、これでもう大丈夫! …ところで、車に乗るときはどうするんですか? やっぱり乗る順番とか席とか決まってるんですよね?

そうだな。車の席次は大きく分けて2種類ある。タクシーなど専任の運転手がいる場合と、上司やお客様など当事者の中の誰かが運転する場合だ。以下にそれぞれの一般的な席次を紹介するが、なかなかこの通りに乗るケースってのは少ないかもな。まぁ、参考程度にしておいてくれ。

車の席次

タクシーなど運転手がいる場合当事者の誰かが運転する場合
タクシーなど運転手がいる場合

助手席が一番低い席次になりますが、後部座席の真ん中は窮屈で座り心地も良くありません。「自分が変わりましょうか?」と声をかける気配りをするのもいいでしょう。

当事者の誰かが運転する場合

4の位置は窮屈で座り心地もあまりよくないため一番低い席次になります。しかし、当事者の誰かが運転するこのケースでは、誰が運転するかで席次が変わります。

なぜタクシーとそれ以外の場合で席次の順位が変わるのか。それは、運転する人の立場を考慮しなくてはならないからです。

例えば、お客様が運転する車に自社の部長課長それに自分が乗る場合、運転してくれているお客様に敬意を払うという意味で、自分たちの中では一番上位にあたる部長が助手席に座ります。

このように、車に乗る際考慮すべきなのはその場にいる人のビジネス上の序列です。例え自社の社長と一緒でも、相手が自分たちにとってお金を払ってくれる「お客様」なら、その場で一番上位にあたるのは「お客様」です。マニュアルの席次にばかり捕らわれず、そのときどきの状況を見極めて臨機応変に対応できるようにしましょう。

次から、一般の席次通りでは困惑してしまうケースを紹介します。

こんなときどうする!? 車の席次【番外編】

自分の上司が運転する車に、自分とお客様が1人だけ
自分の上司が運転する車に、自分とお客様が1人だけ!

席次の通りに乗るなら自分は後部座席だけど、お客様が助手席で、自分は1人で後部座席を独り占め!? それってどうにもこうにも居心地が…

答え
自分の上司が運転する車に、自分とお客様が1人だけ

この場合、お客様が自分たちに敬意を払う必要はありませんから、一番座りやすい後部座席に座っていただきます。もしお客様の方から「助手席に座る」という申し出があった場合は素直に従いましょう(そのときは、お客様がこちらに敬意を払ってくれているということですから、感謝の意を表しましょう)。

自分の上司が運転する車に、自分とお客様2人の計3人
自分の上司が運転する車に、自分とお客様2人の計3人!!

席次通りなら自分はお客様(その2)と2人で後部座席に座るのですが…それって、どうにもこうにも居心地が…

答え
自分の上司が運転する車に、自分とお客様2人の計3人

前のケースと同じく、お客様が自分たちに敬意を払う必要はありませんので、お客様2人に後部座席に座っていただき、自分は助手席に乗ります。

お客様の運転する車に自社の社長と乗り込みます
お客様の運転する車に自社の社長と乗り込みます!?

お客様が運転されるなら、こちらは敬意を払って助手席に社長が座り…ってあらら? そうすると後部座席は自分だけ? けど、お客様に運転させておいて自分が隣っていうのも…

答え
お客様の運転する車に自社の社長と乗り込みます

基本的にはお客様に敬意を払い序列順に座ります。しかし、社長ともなるとお客様の方が気を遣ってしまうことも…。そこを汲み取って自社の社長が後部座席に座るかもしれませんし、お客様の方から社長を後部座席に案内することも考えられます。社長が後部座席に座るなら自分は助手席に座りましょう。もちろん、お客様の方から席を勧められたら、案内された席に素直に着くこと。勧めを固辞し過ぎるのは禁物ですよ。

もりもり乗れる!7人乗り乗用車の席次
もりもり乗れる! 7人乗り乗用車!

そもそも7人、8人乗りの車に席次は存在するのですか!? 休日に先輩上司と接待ゴルフ、乗り込む乗り込む7人乗り! そんなとき、自分はどの席に乗り込めばいいのですか!?

答え
もりもり乗れる!7人乗り乗用車の席次

7人乗り、8人乗りの場合は最後部の座席が乗り降りしにくい、窮屈などの理由で一番低い席次になります。あとは前述したように、乗り込むメンバーと運転手との関係から席次は決まります。

席次、乗り降りの順番などは確かにビジネスマナーとして覚えておきたいことのひとつですが、大事なのは「自分は謙虚である」というパフォーマンスをいつも忘れないようにすることです。

新入社員は当然ながら会社にとって一番の下っ端です。率先して雑事をさせていただきます、という姿勢が先輩上司、お客様に見えることが大事なんですね。

ビジネスマナーの知識だけが完璧で頭でっかちになっても、実践では何の役にも立ちません。どうして席次や乗り降りの順番がマナーとして決まっているのか、その意味を考えるようにしてください。

誰が上か下かはっきりさせて、敬意を表すためのマナー…ですよね。席次は守っていても態度が正反対だったら逆効果になっちゃうかも…。態度ありきのマナーってことを忘れないようにしないとね!

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